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第4章 阪神・淡路大震災における課題の整理と対応の考え方

 本章では、被災状況及び復旧状況の調査結果にもとづき、阪神・淡路大震災における震災対応の課題を整理し、その教訓から得られる対応の考え方について述べる。

第1節 課題の整理

 阪神・淡路大震災に関する今回の調査結果を見ると、従来危険だと考えられていたことと安全だと考えられていたことが逆転したり、不十分な対応による危険性があらわになった部分がある。したがって、本調査では、課題を「安全だと考えられていたものが必ずしもそうではなかったため対応に再検討が必要になった場合」、「未対応の場合の危険性は意識されていたが、財政等種々の事情により、対応内容が不十分だった場合」、「対応が適切だった場合」といった面から分類することにより、課題の特性が一層明らかになるものと考えた。

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